人生は計算できる?
本書の中で、『人生は計算できる』という言葉が何度も登場していきます。
「人生を計算しよう」なんてなかなか考えないものですが、実際に人生はお金を基準として計算することができてしまいます。
『人生は計算できる』という言葉は、私たちの人生が、お金と密接に関係しているということを改めて認識させられる言葉です。
「あなたの人生の価値は、いくらだと思いますか?」という言葉に対して、単純に計算をするとしたら、人生で手にする総収入金額ということでしょう。
お金というのは、その存在意味自体が「価値のものさし」だと言えます。お金に価値があるのではなく、「価値を測る基準としてお金がある」というのが、お金のことをよくわかっている人が持っているお金の考え方のようです。
つまり、人生の価値がいくらなのかという計算の答えは、人生で期待できる「生涯収入」ということになり、それが私たちの人生の『価値』だという話になってきます。
「自分の人生をそんな簡単に考えないでくれ。」という意見もありそうですが、誰にでもわかる価値基準として、これほどわかりやすいものはないと思われます。
そう考えると、一般的な人生の値段は、約2億5,000万円ということになりそうです。
なぜなら、一般的なサラリーマンの生涯年収は、約2億5,000万円だからです。
そして、そのうち生きていくのに必要な基本生活費が、約1億9,000万円ぐらいと言われています。
さらに言えば、差額の約6,000万円が、「自由に使えるお金」として残るらしいです。
そう考えると、「お金は、延々と入ってくるものではなく、有限の資産」だという見方もできるので、お金の使い方は、ちゃんと考えなければいけないと思えてもくるものです。
自分の人生の6,000万円をただの無駄遣いで終わらせたくはないものです。
習慣化で「貯まる人」「殖える人」に。
「貯まる人」、「殖える人」になるためには、習慣化が一番。
「貯まる習慣」ができれば、人生の自由に使えるお金が増える。
「殖える習慣」ができれば、収入が増えて、人生の値段が上がる。
習慣化というのは、一度身につければ、とても簡単なものですが、身につくまでがとてつもなく大変なものでもあります。
ダイエットの方法は、常に新しいものが考えられ、本当に沢山のものがある。しかし、方法がいくらあったって、実際にダイエットに成功した人はそれほど多くない。
マネー習慣もそれと全く同じです。
「貯めたい」「増やしたい」と思う人のための方法は、それこそたくさんあります。でも、実際に実行できる人は、ダイエットと同じでとても少ない。
その違いは、習慣化にあるのだと思います。
本質を知るのは難しい?
この本を読んだ印象として、説明が上手だなと思いました。
この本で説明しようとしていることは、人生とお金の関係の本質的なものなのでしょう。
しかし、その本質的なものって、意外と伝わりにくいものです。
言っていることは難しくないのに、それを感覚的に捉えらるのは、本質的なものであるからこそかえって難しくなってしまう。
数々の偉人たちの名言を聞いても、本当に心にしみると感じる人は、それほど多くないのと似ています。
とてもシンプル過ぎる言葉であるが上に、底が見えない。
「生きるために食べよ、食べるために生きるな」
賢人ソクラテスの名言と言われていますが、シンプルでありながらとても深いです。
そんな難しい話を、うまく伝えようとしている。その伝え方が、上手だなという印象を持ちました。
人生とお金について、改めて考えてみることができた本でした。