
『THE ALGEBRA OF WEALTH 一生「お金」を吸い寄せる 富の方程式』 スコット・ギャロウェイ (著)
「お金持ちになって、幸せになりたい」と、だれもが人生一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
しかし、幸せなお金持ちになるためには、お金のこと以上に、人格を磨く必要がある、ということを本書では教えています。
そもそも、経済的に幸せになるためには、ただ沢山のお金を持っているだけではなれないというのは、最近なんとなくわかってきた。
経済的に幸せになるためには、「足るを知る」ことが大切だとつくづく感じている。
「足るを知る者は富む」というのは、古い老子の教えですが、本当に的を得ていると考えさせれます。
どんなに収入が増えたとしても、それに満足することができなければ、いつまでたっても「足りない」という気持ちが残り、その経済的なストレスから「幸せ」になることはできない。
対して、そんなにたくさんの収入がなくても、今の自分が置かれた環境に対して、満足して、そのために必要がお金が確保できていれば、こんなに幸せなことはないと思うこともある。
足りないものを追いかけるのではなく、満たされているところに目を向けるという事が、「幸せ」にとってはとても大切なことのようです。
本書の中では、「フォーカスの法則」という考え方が挙げられていました。
「人生何にフォーカスするかで決まる。」
フォーカスするというと、一つのことに集中するというイメージが強いですが、そこに集中するためには、無駄を削ぎ落すことが必要になる。
「フォーカスするとは、何をするかではなく、何をしないかである。」とこの本の著者は、言っています。
つまり、何かに集中しようとするのが、フォーカスすることではなく、それ以外のことをいかに排除できるかが、「フォーカスする」を実行するためには必要だということです。
言われてみれば、全く持ってその通りです。
何かにフォーカスすると考えても、その他を削ぎ落そうなんて、ほとんど考えたことなかった。目的にフォーカスして、そこの時間を増やそうとしても、他の仕事などをしていると、いつの間にか、フォーカスすべき時間が、他の仕事に取られているのを感じるものです。
目的のことに対する時間を増やすためには、他の時間を削らなければいけない。
でも、そのほかを削るという作業をせず、目的のものにフォーカスしようということだけ考えているから、いつまでたってもフォーカスできない。
フォーカスするところを見ているだけでなく、フォーカスしないところのことも考えて、そしてフォーカスしないところと判断したところは、第三者に任せるなどして、自分が本当にフォーカスすべきところに集中できる環境を作らなければいけない。
本書を読んだことで、ものの見方が、今までと微妙に違う事に気づくことが出来ました。
そしてさらに重要な問題として、「何にフォーカスするべきなのか」という問題があります。
その辺のことは、本書でとても詳しく解説しているので、実際に読んでみてほしいと思います。
経済的自立を実現してほしい
経済的自立、つまりは「働かなくても大丈夫な経済状態になること」。
この本の著者は、出来るだけ早くこの状態になってもらいたいと言っています。
経済的自立の状態になることで、働かないで人生の時間を自由に使えるようになる他、仕事とのかかわり方や、家族や他人とのかかわり方にも変化が生まれてきたりします。
そしてそれは、おおよそ良い方向のものであることが多いと思っています。
そもそも、本書でもいうように、経済的自立を手に入れるためには、お金のことよりも、人格を育てることが大切になってきます。
そして人格を育てながら、資産を育て、いつしか経済的自立にたどり着き、人生の多くのことをコントロールできるようになってきた時には、人としての成長が、世の中に対していい影響を与えられる人になれるという事なのかもしれません。
そんなお金持ちが一人でも多くなれば、また世の中もちょっと変わってくることもあるのかもしれない。