流行りって何なんだろう?
「今の時代何が売れて、何が流行るのかさっぱりわかない。」という言葉を聞くことがあります。
流行ると思って売り出しても思ったほど売れないこともあれば、これは売れないかもしれないと思っていたけどものすごく売れた、なんてことがよくあるそうです。
コンビニなどの棚にあるお菓子や、飲料水、次々に新しいものが出てきては、どんどん消えていきます。
それらの商品は、1,000ある中で生き残るのは、2つか3つなどともいわれています。
個人的に気に入った商品が、いつの間にか姿を消していたなんてことも度々あったりもします。
このような商品たちは、なぜ流行ったり流行らなかったりするのだろう。
流行る物やサービスには、どんな違いがあるというのだろう。
そもそも流行るってどいうことなんだろう。
身の回りで当然のように存在する『流行る』ということ。意外と不思議な『流行る』の話、それがこの本の内容です。
流行らせるにはコツがある?
何かを流行らせるには、コツがあるのでしょうか?
少なくとも、何かが流行るには、いくつかの要素があるというのが、この本の著者の考えのようですが、流行らせる方法が分かったからと言って、何でも流行らせることが出来るかというと、ちょっと違うようです。
本の中では、ニューヨークの犯罪率の低下、エイズなどの感染症、麻薬や自殺、喫煙、ハッシュパピーという靴の流行などを取り上げて、流行るということを論じています。
これらの流行りに共通することとして、『複雑系ネットワーク』というものが関係しているようです。
複雑系ネットワークの話は、依然『複雑な世界、単純な法則』という本で非常に興味を持って読んだことがありました。
6次の隔たりやティッピングポイント、パレートの法則などなど、今まで考えもしなかった世界観でとても面白かったのを覚えています。
今回の流行の話は、その中のティッピングポイントの話でした。
流行るという現象を通じて、「世界ってこうなっているのか?」と、知的好奇心を掻き立てられた本でした。