これこそまさに投資に必要な力じゃないかと!
投資や資産運用をしていて、最後までやり切ることができないでやめてしまい、「うまくいかない」と嘆いている人をたくさん見かけます。
ですが、投資や資産運用に関しては「やり抜く」事ができなければ決してうまくいかないものです。
資産運用をするにあたって、絶対に必要な力。それが『やり抜く力』です。
この『やり抜く力』というのは、一部の人だけが持っているものなのだろうか?
投資だけに限らず、プロのスポーツ選手や成績優秀のエリート、難しい試験に合格した人などなど、大変な偉業や実績を残してきた人たちが持っている力という印象もあります。
努力をする才能という事でしょうか?
つまり、『やり抜く力』という努力の言葉なのに、実は才能の話でもある。
ですが、安心してください?この本では、この『やり抜く力』は鍛えられると教えてくれています。
投資に関して『やる抜く力』が絶対に必要だと考えるのは?
投資や資産運用をしていると必ずぶつかる壁があります。それは、
①絶対に思うようにはいかない。
②成果が出るまでにとにかく時間がかかる。
③人に任せると利益を奪われることになるため、自分で学び、勉強する必要がある。
という事です。
まず、マーケットに対峙していて、すべてが思い通りに動くなんてこと、決してありません。少なとも私の周りでは、そんなこと全然起こっていません。
投資したすべてがうまいくなんてことは決してありません。失敗8:成功2ぐらいだと思っても間違いないです。
つまり、やることなすこと失敗ばっかりです。うまくいかな過ぎてイライラします。
しかも、なぜ上手くいかないのかも、うまく説明できません。
とにかくトライアンドエラーの繰り返しです。
これでは、根負けして続けられなくなるのも当然です。
だから『やり抜く力』が必要になってくるわけです。
「続けていれば、かならず成果に結びつく!」と考えるポジティブさが大切なわけです。
そして、成果が出るまでに時間がかかるというのも問題です。
投資をしていて、報われたと思うのは、おそらく投資を始めてから10年後でしょう。
今の株式投資でうまくいったと考えている人たちも、約10年前に起こった、リーマンショックの前から投資と向き合ってきた人が大多数でしょう。
つまり、10年という長い期間、「うまくいかないなぁ~」「損ばかりしている気がする」といった感覚と付き合ってくことになります。
これではあきらめてしまう気持ちもわからなくはありません。
投資というのは、確率や統計で考えるべきことが多い世界です。
投資で失敗が多いのは、投資という世界が確率的に失敗するようにできているからです。
長い時間をかけてやっと成果が出るというのは、トライアンドエラーを多数繰り返しているうちに、徐々に平均的なリターンに辿りつくのに、10年という期間が必要だと考えるからです。
そして最後に、自分で学び勉強する必要があるという事ですが、投資など金融商品の中で必ず勝てる人、それは金融機関やアドバイザーと言われるような人たちです。
つまり、私たちが相談したり、頼ったりする人たちが、「確実に」投資の世界で勝者となれる人たちなのです。
おかしな話ですが、考えてみれば当然です。投資をする人は、勝てるか負けるかわからない不確実な勝負をさせられるわけですが、それを販売する人は、たとえその投資家が勝とうが負けようが、販売したことでリターンを手にします。
投資家がお金を動かすたびに、チャリンチャリンとお金が入ってくる人たち。それが金融機関であり、投資アドバイザーと呼ばれる人たちになっています。
彼らに支払ったお金は、本来投資家の取り分だったお金です。
そう考えれば、投資の世界でより確実にリターンをあげるためには、その取り分を逃すわけにはいきません。
だから、自分で学び、勉強するという事が必要になってくるわけです。
『やり抜く力』の鍛え方?
やり抜く力が大切なのはわかりました。でもどうやって身につけたらいいのか?が重要ですよね。
実際、「『やり抜く力』が大切だ。それはわかった。」
「これから投資をする上で、絶対にへこたれず、あきらめず、やり抜いてやる。」
と思えば、やり抜くことができるのか?
と言われると、そんな単純なものではないよねという事が、なんとなくわかると思います。
本書で説明している方法として。
『第一に、「やり抜く力」は伸ばせるということ。
それにはふたつの方法がある。
ひとつは、「やり抜く力」を自分自身で「内側から伸ばす」方法。具体的には、「興味を掘り下げる」「自分のスキルを上回る目標を設定してはそれをクリアする練習を習慣化する」「自分の取り組んでいることが、自分よりも大きな目的とつながっていることを意識する」「絶望的な状況でも希望を持つことを学ぶ」などの方法がある。
もうひとつは、「外側から伸ばす」方法だ。親、コーチ、教師、上司、メンター、友人など、周りの人びとが、個人の「やり抜く力」を伸ばすために重要な役割を果たす。』
と説明していますが、これは簡単な話ではないなと。
言っていることはわかるし、シンプルな話かもしれない。でも実践するとなると簡単は話ではなさそうだなと思いました。
この結論に至るまでの考え方などの過程については、実際に本を読んで学んでみて欲しいと思いますが。
個人的な感覚で得た回答としては。
「興味を持って、とことん追求する、好奇心と。苦労して達成することに楽しさを感じられるようになろう。」
という事なのかなと感じました。
深い興味を持つことで、周りからはおかしいと思われるような努力も苦にならなくなるものです。
投資に関して深い興味を持っている私は、数百万円単位の失敗をやらかしても、それほど落ち込むこともなく、「次に行こう!」と楽観的になれています。
また、マラソン大会に参加して、地道にコツコツ走って練習することは大変だけど、大会で走り終わってタイムを見ると。頑張ったなと実感するものです。
それがうれしい感覚なのかどうなのかはわかりませんが、楽しいと思っていることは間違いなさそうです。
こういう感覚を積み重ねていくことが、『やり抜く力』の鍛え方なのだろうなと思った次第です。