長期投資の心構え。
資産運用をするなら、長期投資をするのが良いと言われています。ですが、長期投資は思っている以上に実践するのが難しいものでもありす。
では、長期投資を難しくしているものとはなんなのか。それは心構えが出来ていないと長期投資はできないという所にあります。
この本は、その長期投資に大切な心構えについて、老荘思想をもとに教えてくれています。
長期投資では、小さなことを気にせず大きな視点と心で見ることが大切です。大局で考えること、そしてそのための心の持ち方。この本を読むと、長期投資とは思想そのものなのかもしれないと思えてきます。
この本は、一気に読むような本ではなく、一ページづつかみしめるように読む本だと思いました。
本書では、インデックスファンドを推奨している?
本書の結論としては、インデックスファンドといろんな資産に分散投資するポートフォリオでの運用を推奨しています。
ただ、個人的な感覚では、この老荘思想で株式市場と向き合う事が出来る人ならば、インデックスファンドやいろんな資産に分散投資する運用法ではなく、分散の程度を抑えた、ある程度集中投資の運用法でも通用するのではないかと思えます。
老荘思想の投資ではインデックスファンドにこだわるのではなく、著名投資家のバフェットのような運用スタイルを目指してみてもいいのではないかと思えなくもありません。
老荘思想で長期投資ができれば、成功すること間違いなし?
自分で投資をしている中で感じていることとして、この本で紹介されている老荘のような考え方、心の持ち方を持って、株式市場に長期投資をすることが出来たとしたら、たぶんその投資は成功するのではないかと思っています。
どんな時も心穏やかに、大暴落のようなチャンスが来るまでじっと待ち続け、ここぞという場面で一気に投資をする。あとは、世界が流れるがままに身を任せ、超長期間保有を続ける。そうこうしている間に、いつの間にか、資産が増えている。だれが考えても投資での成功できるイメージの流れです。
そして、米国株式投資で世界トップクラスの資産を築いた著名投資家ウォーレン・バフェットの行っている正解一の投資スタイルのイメージそのものです。
イメージするだけなら簡単なのものです。でも、やろうと思って簡単にできるものでもありません。なにせ世界一の投資スタイルです。
この世界一の投資スタイルを身につけるためには、本書のタイトルにもあるように、『リラックスして投資する』ことが大切だと感じています。
上がっても下がっても、気にしない。流れるがまま、されるがまま。ただ大局だけを見て、あとはお任せ。リラックスして投資をすること、ただひたすらにリラックス。
この心が安定したリラックスという境地に至るために、役立つのが老荘思想なのかもしれない。
老荘思想で長期投資のコツが学べる良い本だと思いました。